春のめまい

春のめまい さくらは無限に近づき遠ざかる (あなたの手にかき鳴らされて) 脳のなかで時間が揺れているのか 記憶のブランコを誰か揺すっているのか さくらは夢幻のなかに散って咲き 或いはさくらのなかに夢幻を映し 春のめまい 空の彼方へと ちぎれた映写フィルムは還っていく …
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幻光

  目を奪われて   幻の光りに降りたつ   耳を奪われて   草原に吹き渡る風となる   目を奪われて   後姿は永遠の影像   耳を奪われて   雨音は堕ちる記憶   声を奪われて   暗闇に名を呼ぶ      あなたは   幻のひかり
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追想

語り尽くすことなど 誰にもできはしない 語られなかった言葉を抱いて わたしも誰かの憶い出になろう あなたの夢はひとつの眼差し さしのべられた手にふれると すべては永遠の痛み-幻となる 薔薇は内部に語りはじめる
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闇にとけゆく

花冷えの夜暗くさざめいて 現し身ひとつ水辺に落とす 微笑みかわすひとびとが 肩抱きあい家路についても わたしは此処にいるだろう いつか闇にとけて消えるまで
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もっと言葉を

もっと吹きすさぶ言葉を もっと狂おしい言葉を わたしがわたしでなくなる わたしがわたしになる 君の瞳の闇に火をそそぎ 降り止まぬ雨に火をそそぎ 凍てつく灼熱の言葉を 孤独な胸に叩きつける (風は脳髄を掻きまわせ) 雨はやがて吹雪となり 無数の炎となって頬を打ち 微笑の仮面を引き剥がすだろう 息もできないほ…
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夢の塔

遠い約束 未来の思い出 君とは逢ったことがない すれ違う世界、鏡に影を映し 光の泡の渦のなかへ めざめて夢の塔に生まれる物語
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天使の時空

「人間の中に魂があるのではない。まず魂があり、その中に人間はあるのだ」-ジェームズ・ヒルマン あなたの夢と わたしの夢が 出逢った場所 墜ちるわたし 祈るあなたが 抱かれる場所
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いつかの想い出のために

ねえおとなになっても きみのこと忘れないよ (大好きなきみの顔は) (たぶん忘れてしまうけど) 黄金(きん)いろの並木と それにまけないまぶしい笑顔 みつめあってから つないだ手のぬくもりもね
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川の流れの果て

父が亡くなった。 臨終の時も葬儀の時も、やはり涙は流れなかった。 病院では、妹が泣いて父の遺体に取りすがっていたが、なんだか遠い光景のように視界の隅に映るだけだった。 ぼくは冷たい人間だろうか? おそらくそういうことではないのだろうと思う。 ぼくは、たぶん他の人とは死の捉え方が異なっているのだ。 いつの頃から…
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夕暮れ

夕暮れ時 記憶が目を覚ます 記憶のなかのあなた あなたに記憶されたわたし 記憶し記憶されるために わたしたちは生まれてきた
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切り分けられた魂のために

魂は見えない。でも、感じることはできる。君が悲しいと思うとき、君は全身で魂を感じでいる。苦しくて、どうしようもなくて、ただ苦しみに身を投げ出しているとき、君は魂を生きている。悲しみも苦しみも、すべて魂の営みだからだ。-「魂にふれる」若松英輔 左手の存在を、右手が抹殺していいものだろうか。 貶め、 傷つけ、 笑いものに…
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パラダイムシフト-原発という非現実へ

大飯原発は何がなんでも再開させる、という政府の意思があきらかにされた。国民生活を守るためという首相の演説、夏限定の稼動という妥協案を「経済がわかっていない」と一蹴した経団連会長の言葉など、政財界をあげての原発再稼動へと向けた発言が続いている。 つまるところ、原発に反対するような人間は現実というものがわからない甘っちょろい理…
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想いの器

現代の人は「夢想家」と云う語を古臭いやうに云って、そんな人間は日々に活動している居る實際の社會に一人も居ないやうな口気を漏します。けれども果たして其通りでせうか。人間はまだまだ傳習の夢を見て居て、折々にちょいと目を開いては微かに眞實の一片を見るのでは無いでせうか。 -与謝野晶子「夢の影響」 世界のはてで花は ただひとつ…
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桜の樹の下で わたしたちは語りあう あなたの微笑みは陽にとけ ことばも陽にとけている (死などどこにもなかった) 夢見られて肩寄せる春の一日 ふと風が吹く こんなにも遠く近くあなたは
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思い出

あなたの眠りのなかで 思い出に手を添えたのです しずかに眼を閉じたかなしみ かけがえのない痛みの思い出に
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パスワード

夏がやってくる前に 木漏れ陽に目が縫いつけられる前に 《思い出さなければ》 瓦礫となった言葉のかけら 海に呑まれた意味の泡のなかから 寄せては返す時のうねりの果て 無限の慟哭を刻んで佇つオベリスク 崩れ堕ちた神殿の記憶は新しい 夢を生む心臓からは血が流れ止まない パスワードは忘却された …
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