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春のめまい

春のめまい さくらは無限に近づき遠ざかる (あなたの手にかき鳴らされて) 脳のなかで時間が揺れているのか 記憶のブランコを誰か揺すっているのか さくらは夢幻のなかに散って咲き 或いはさくらのなかに夢幻を映し 春のめまい 空の彼方へと ちぎれた映写フィルムは還っていく …
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幻光

  目を奪われて   幻の光りに降りたつ   耳を奪われて   草原に吹き渡る風となる   目を奪われて   後姿は永遠の影像   耳を奪われて   雨音は堕ちる記憶   声を奪われて   暗闇に名を呼ぶ      あなたは   幻のひかり
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追想

語り尽くすことなど 誰にもできはしない 語られなかった言葉を抱いて わたしも誰かの憶い出になろう あなたの夢はひとつの眼差し さしのべられた手にふれると すべては永遠の痛み-幻となる 薔薇は内部に語りはじめる
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闇にとけゆく

花冷えの夜暗くさざめいて 現し身ひとつ水辺に落とす 微笑みかわすひとびとが 肩抱きあい家路についても わたしは此処にいるだろう いつか闇にとけて消えるまで
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もっと言葉を

もっと吹きすさぶ言葉を もっと狂おしい言葉を わたしがわたしでなくなる わたしがわたしになる 君の瞳の闇に火をそそぎ 降り止まぬ雨に火をそそぎ 凍てつく灼熱の言葉を 孤独な胸に叩きつける (風は脳髄を掻きまわせ) 雨はやがて吹雪となり 無数の炎となって頬を打ち 微笑の仮面を引き剥がすだろう 息もできないほ…
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夕暮れ

夕暮れ時 記憶が目を覚ます 記憶のなかのあなた あなたに記憶されたわたし 記憶し記憶されるために わたしたちは生まれてきた
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からくり

どんなからくりがあって ぼくたちこの世界にいるの? 車輪を回しつづけていれば いつか意味とひとつになれるの?
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パスワード

夏がやってくる前に 木漏れ陽に目が縫いつけられる前に 《思い出さなければ》 瓦礫となった言葉のかけら 海に呑まれた意味の泡のなかから 寄せては返す時のうねりの果て 無限の慟哭を刻んで佇つオベリスク 崩れ堕ちた神殿の記憶は新しい 夢を生む心臓からは血が流れ止まない パスワードは忘却された …
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降る雪に抱かれて

「photoindex」のフリー画像を使っていますhttp://photo.martle.net/category/season/win/00006.html 雪に閉ざされる街で 君の声に振り返る (何もかも幻) つぶやいた君の 生きてきた時間が うつむく横顔に降りしきる 雪降る音は聞こえない 聞こえるのは …
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静夜

暗闇の彼方に 幾億もの星が耀いているのだという 私が消える時 ひとつの物語が語られるだろうか 誰も気づくことのない あなただけにひらかれた本のなかで 窓辺に月が懸かる 私たちは寄り添う 魂を抱く腕が欲しいのだ
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